チーズフォンデュと言えば、あのトロ〜リとしたチーズが魅力的ですよね。
以前はおしゃれなレストランでの特別な料理という感じでしたが、最近は家でも簡単に作れるようになり、多くの人がお家で楽しむ料理になりました。
でも、「レシピ通り作ったはずなのにチーズが固まっちゃう・・・」「チーズが全然伸びないんだけど・・・」「食べているうちにチーズが分離してきちゃったよ・・・」なんていう悩みを抱えている人も多いのでは?
この記事では、チーズフォンデュが固まったり、分離したりする原因とその対策を簡単にご説明します。
チーズフォンデュが固まる原因と対策
せっかく楽しんでいる最中にチーズフォンデュが固まってしまうととても残念に思いますよね。ここでは、チーズフォンデュが固まってしまう原因、固まらないチーズフォンデュを作るコツ、固まってしまった時の対処法について説明します。
チーズフォンデュの固まるのはなぜ?
まずは、チーズフォンデュでチーズが固まってしまう主な理由を探ってみましょう。
チーズの割合が多い
チーズフォンデュを作る際、チーズを牛乳や白ワインと混ぜ合わせます。チーズは脂肪分が多いですし、牛乳や白ワインは水分が主です。脂肪と水はなじみにくいため、チーズが多すぎると固まりやすくなります。そのため、正しい分量を守ることが重要です。
さらに、チーズを一度にドバッと入れると、それも固まる原因になります。少しずつ数回に分けて加え、都度よく混ぜてくださいね。
水分の温度は適切?
チーズを混ぜ込む際の牛乳や白ワインの温度も大切です。冷たい状態でチーズを加えてしまうと、チーズと牛乳や白ワインがしっかりと混ざり合うことができません。牛乳は沸騰直前、白ワインは沸騰させた状態でチーズを加えると良いでしょう。
固まらないチーズフォンデュを作るコツ
まずは、牛乳や白ワインを適切な温度に温めます。沸騰直前の牛乳または沸騰させた白ワインにチーズを少しずつ加えていきます。一気に投入せず、ゆっくりと時間をかけて混ぜ合わせてくださいね。
チーズフォンデュが固まってしまったらどうする?
チーズフォンデュのチーズが固まってしまったら、まずは牛乳や白ワインを温めてください。そして、その温めた牛乳や白ワインをフォンデュの鍋に少しずつ加えて都度よく混ぜましょう。
ここで大切なのは、一度にたくさんの牛乳や白ワインを加えないことです。一度に入れてしまうとチーズとうまく混ざりません。少しずつ様子を見ながら加えてください。
さらに、鍋の温度が高すぎると、底にあるチーズが固まってしまうので、鍋の温度は45~60℃くらいに保つことが大事です。火力を調整するか、湯煎を使うのも一つの方法です。
チーズフォンデュが伸びない原因と対策
チーズフォンデュのチーズが期待したように伸びないのもとても残念に感じるものですよね。ここでは、チーズフォンデュのチーズが伸びない原因と対策について説明します。
水分が多すぎる
チーズの量に比べて、白ワインや牛乳が多すぎると、チーズフォンデュがサラサラで伸びが悪くなります。
この場合、チーズに片栗粉やコーンスターチを混ぜ、少しずつ鍋に加えるとチーズの伸びが良くなります。別々に加えるのではなく、必ずチーズと片栗粉またはコーンスターチを先に混ぜてから加えてくださいね。
割合はチーズ100gに対して大さじ1の片栗粉またはコーンスターチです。
この方法で味が変わることはありませんので、安心して加えてください。
チーズの種類が不適切
チーズには色々な種類があり、すべてがチーズフォンデュに適しているわけではありません。 特にチーズフォンデュ専用のチーズやピザ用チーズがおすすめですが、加熱しても伸びないチーズは適していないことが多いです。
チーズフォンデュを作る際には加熱したら伸びるチーズを選びましょう。
チーズフォンデュが分離する原因と対策
チーズフォンデュのチーズが分離してしまうのもチーズフォンデュでよくある悩みのひとつですよね。ここでは、チーズが分離してしまう原因と対策、分離してしまった際の対処法について見ていきましょう。
チーズフォンデュが分離するのはなぜ?
チーズフォンデュが分離するのは、主にチーズの脂肪分と牛乳や白ワインなどの水分がうまく混ざらないからです。
その理由として、まず牛乳や白ワインの温度が十分でない場合が考えられます。牛乳は沸騰直前、白ワインは沸騰させた状態でチーズと混ぜましょう。
また、チーズの量が多すぎる場合も混ざりません。レシピ通りの量であっても、一度に入れずに、数回に分けて加え、その都度よく混ぜることが重要です。
チーズフォンデュが分離してしまったらどうする?
チーズフォンデュを楽しんでいる時にチーズが分離してしまうことがありますが、心配無用です。以下の簡単な方法で対処してみましょう。
牛乳または白ワインを加える
チーズフォンデュの鍋とは別の鍋で牛乳や白ワインを温めます。温めた牛乳や白ワインをチーズフォンデュの鍋に少しずつ加え、よく混ぜ合わせましょう。
つなぎを加える
牛乳または白ワインを人肌ぐらい(約36~37℃)に温め、その中にコーンスターチまたは片栗粉を溶かします。割合は牛乳または白ワイン50㏄に対してコーンスターチまたは片栗粉が大さじ1です。
これをチーズフォンデュに少しずつ加え、しっかりと混ぜ合わせることで、トロッとした質感を取り戻すことができます。
また、作る前にチーズとコーンスターチまたは片栗粉を混ぜておくと分離を予防できますよ。
分離を防ぐ食べ方のコツ
チーズフォンデュが分離しないようにするための食べ方にはいくつかのコツがあります。ここで紹介するポイントを活用して、滑らかで美味しいチーズフォンデュを楽しんでくださいね。
温度管理がカギを握る!
まず重要なのが温度管理。チーズフォンデュの鍋の温度は45〜60℃をキープしましょう。この温度はチーズが最も美味しく溶け、分離も防ぐことができる最適な温度です。
かき混ぜることを忘れずに
チーズフォンデュはただ鍋に入れて温めるだけではなく、食べる間もこまめにかき混ぜることが大切です。これにより、チーズと他の成分が均一に混ざり、分離を防ぐことができます。
具材の温度もチェック
具材を鍋に入れる前に、少し温めておくのもポイントです。冷たい具材をそのままチーズに入れると、温度が急激に下がり、チーズが固まる原因に。少しだけ前もって温めておくだけで、この問題は解決しますよ。
適切な具材の選択
具材選びも重要です。チーズによく絡むパン、野菜、ソーセージなどを選びましょう。水分が多いと、チーズと混ざりにくく、分離の原因になるため注意が必要です。
ヨーロッパ式の食べ方を取り入れて
ヨーロッパでは、チーズフォンデュを楽しむ際にはパンの片をフォークに刺して鍋底を軽くなでるようにしてから食べる習慣があります。これは鍋の中の温度を均一にし、チーズが均等に混ざるようにするための工夫です。
まとめ
いかがでしたか?この記事で紹介した内容を実践すれば、家でのチーズフォンデュがグレードアップすること間違いなしです。
チーズフォンデュを作る際は焦らず、適切なタイミングで材料を加えることを忘れないでくださいね。市販のピザ用チーズでもおいしいフォンデュが作れますし、慣れてきたら専用のチーズやお好みのチーズを組み合わせてアレンジするのも楽しいですよ。
では、美味しいチーズフォンデュを心ゆくまでお楽しみください!