さつまいもの美味しい季節、お家でスイートポテトを作ろうとしたら、生地が思いのほか柔らかくて困った、という経験はありませんか？
今回はそんな時の解決策、生地が柔らかくなる原因、そして上手にスイートポテトを作るコツ、さらには柔らかすぎる生地を活用するアレンジレシピまで、幅広くご紹介します。
柔らかすぎるスイートポテトの生地、どうすればいい？
スイートポテト作りで、予想以上に生地が柔らかくなってしまうことがあります。「しっかり計量したのになぜ？」と疑問に思う人も多いでしょう。そんな時は、とりあえずスイートポテトの生地を冷蔵庫で1時間ほど冷やしてみてください。冷やすことで生地が固まりやすくなります。
それでもまだ柔らかい場合には、以下の方法を試してみてください。
余計な水分を取り除く
もし生地が柔らかすぎて形が作れないなら、生地を加熱して余計な水分を飛ばすしてしまいましょう。すでに材料を混ぜ合わせた後でも大丈夫です。
- スイートポテトの生地を鍋に入れて、弱火で加熱します。
- 木べらで絶えずかき混ぜつつ、適切な固さになるまで温め続けます。
- 固さが適切になったら、火から下ろし、生地を冷まします。
この時、スイートポテトの生地は焦げやすいため、弱火で丁寧に加熱することが重要です。また、冷めると少し固くなるので、火を止めるタイミングは「まだ少しゆるめかな」というところで大丈夫です。
もし火を使うのが大変なら、電子レンジを使っても水分を飛ばせます。耐熱容器に入れた生地を600Wで1分ずつ加熱することで、水分を調節できます。ただし、加熱しすぎには注意し、途中で固さを確認しながら進めるようにしましょう。
さらに材料を加えて調整する
もし手元にさつまいもが余っていれば、追加して生地の固さを調整するのが良いでしょう。電子レンジで必要な量のさつまいもを加熱し柔らかくしてから、加えてください。
さつまいもがない場合は、片栗粉を少しずつ加えるのも一つの方法です。片栗粉は水分を吸収し、生地をしっかりとまとめてくれます。初めに大さじ1を加え、まだ柔らかい場合はさらに大さじ半分ずつ足して調整してください。
ただし、注意が必要です。片栗粉を多く入れ過ぎると、生地がもっちりしすぎてしまいます。片栗粉を加えすぎる前に、一度冷やして固さを確認しましょう。
片栗粉がない場合は、薄力粉を使うこともできます。スイートポテトには薄力粉を加えるレシピもあるので、少量なら問題ありません。ただし、多く入れると生焼けのリスクがあるので、使用する際は慎重に加え、よく混ぜ合わせてください。
型に入れて焼く
生地がゆるくてうまく成型できない場合は、成形を諦めてそのまま型に流し込んで焼くことも一つの手です。
成型出来ないほど生地が柔らかい状態でも、焼くことで適度に固まります。出来上がりはほくほくとした食感ではなく、柔らかいスイートポテトになりますが、冷やせばテリーヌのような滑らかなしっとりとした食感に変わります。ぜひこの方法も試してみてください。
スイートポテトの生地が柔らかくなってしまうのはなぜ？
スイートポテトの生地がなぜ柔らかくなるのか、その主な理由は「さつまいもの水分量」にあります。
さつまいもには種類が多く、それぞれ水分量が異なります。一般的に、しっとりとしたタイプのさつまいもは水分が多く含まれているのに対し、ホクホクとしたタイプは水分が少なめです。
また、同じ種類のさつまいもでも、収穫後の保存状態や経過時間によっても水分量は変わります。これが生地が柔らかくなったり、逆に乾燥してしまう原因になるのです。
美味しい手作りスイートポテトを作るコツ
手作りスイートポテトで大切なのは、さつまいもの水分調整です。さつまいもの水分が多すぎると生地が緩くなるため、加熱方法に工夫が必要です。
特におすすめなのは電子レンジを利用した加熱方法です。
お湯で茹でると水分を吸収しすぎてしまうことがあるため、電子レンジで加熱する方が水分のコントロールがしやすくなります。
具体的には、さつまいも300gに対して大さじ2の水を加え、ラップをして600Wで4分加熱します。まだ硬い場合は、1分ずつ様子を見ながら追加加熱してください。
この方法なら、余計な水分を含まず、ほどよく加熱されたさつまいもで、理想的なスイートポテトが作れますよ。
ゆるいスイートポテトを活用！新しいスイーツへリメイク
スイートポテトの生地がゆるくなってしまったら、別のお菓子に変身させてしまいましょう！ 固まらない生地でも、別の美味しいスイーツや料理に生まれ変わらせることができます。今回は、そんな簡単アレンジレシピを紹介します。
スイートポテトパイの作り方
【材料】
- ゆるいスイートポテトの生地
- 冷凍パイシート 適量
- 卵黄 1〜2個
【作り方】
- 冷凍パイシートを軽く解凍して、一枚を四等分します。全部で16枚切り分けた中から、8枚には切り込みを入れます。
- 切り込みのないパイシートの上にスイートポテトの生地を乗せます。
- 切り込み入りのパイシートを上からかぶせ、フォークで縁を押さえて閉じます。
- クッキングシートを敷いた鉄板に、パイを並べ、上から卵黄を塗ります。
- オーブンを220度に予熱してから10分焼き、その後温度を180度に下げてさらに15分焼きます。
スイートポテトパンケーキの作り方
【材料】
- ゆるいスイートポテトの生地 150g
- 小麦粉 50g
- ベーキングパウダー 5g
- 牛乳 適量
- 砂糖 適宜
- バター
【作り方】
- ゆるいスイートポテトの生地に小麦粉とベーキングパウダーを加え、好みで砂糖を混ぜ合わせます。
- 牛乳を加え、パンケーキの生地のような滑らかさになるまでよく混ぜます。
- バターを塗ったパウンド型に生地を流し入れ、型を軽くたたいて空気を抜きます。
- オーブンを200℃に予熱し、生地がきれいな焼き色をつけるまで40～50分焼きます。
スイートポテトグラタンの作り方
【材料】
- ゆるいスイートポテトの生地 250g
- バター 適量
- ニンニク 1/2かけ
- 牛乳 100cc
- 生クリーム 150cc
- 塩こしょう 適量
- プロセスチーズ 適量
- 粉チーズ 適量
【作り方】
- グラタン皿にバターを塗り、ニンニクを擦り込みます。
- ゆるいスイートポテトの生地に牛乳と生クリームを加え、適量の塩とこしょうで味を整えます。蓋をして弱火で5分煮込みます。
- 煮込んだ生地をグラタン皿に移し、プロセスチーズと粉チーズをたっぷりとかけます。その後、180℃に予熱したオーブンで30分焼きます。
これらのレシピは、柔らかすぎるスイートポテトの生地を活用して、美味しいお菓子や料理に変える方法です。失敗したと思う前に、ぜひこのアレンジを試してみてください！
まとめ
以上、手作りスイートポテトが柔らかすぎる時の解決策や原因、そして失敗しないポイントをご紹介しました。
もし生地が思ったより柔らかくなってしまっても、焦らずに今回のコツを試してみてください。また、料理のアレンジ次第で、予想外の美味しい結果に繋がることもありますよ。さつまいもの甘さとほっこりとした食感を、存分に楽しんでくださいね。
次回のスイートポテト作りが、皆さんにとってより楽しいものになりますように！
