「飛行機にお菓子って持ち込んでいいの?」
海外旅行に行くとき、ついつい荷物に入れたくなるお菓子。
でも、国際線では国ごとにルールが違い、思わぬトラブルになることも…。
本記事では、2025年最新のルールをもとに、飛行機でのお菓子の持ち込みについて、OK・NGの違いから、持ち込みやすいおすすめお菓子、注意が必要な国、梱包方法、そして機内でのマナーまで、分かりやすく解説します。
旅行前に知っておけば安心!ぜひチェックしてください。
海外旅行にお菓子はOK?国際線の基本ルールを解説
お菓子の「持ち込みOK」と「NG」の違いとは?
国際線の飛行機にお菓子を持ち込む際には、「持ち込みOK」と「NG」の違いを正しく理解することがとても大切です。
基本的に、個人で消費するための市販のお菓子はほとんどの国で持ち込みが許可されています。
たとえば、袋入りのキャンディーやチョコレート、クッキーなどは比較的問題なく機内に持ち込めます。
ただし、手作りのお菓子や、肉・乳製品・果物を含むものは注意が必要です。
これは、動植物に有害な病原体や害虫を国外に持ち出すリスクがあるためです。
特に検疫が厳しい国では、未開封の市販品であっても成分や原材料によっては没収されることがあります。
また、出発国と到着国、さらには経由地の規制もチェックする必要があります。
例えば、チーズ入りのお菓子が出発国ではOKでも、到着国ではNGというケースもあります。
したがって、事前に各国の公式な入国情報サイトや大使館のページを確認するのがベストです。
このように、「見た目はお菓子でも、原材料や製造方法によって判断される」というのがポイント。
安心して旅行を楽しむためにも、お菓子選びにはちょっとした注意が必要ですね。
税関で止められるケースとは?
国際線でのお菓子の持ち込みに関して、最も多いトラブルのひとつが「税関で止められてしまう」ことです。
これにはいくつかのパターンがあります。
まず、前述のように肉類や乳製品、ナッツなどの輸入が制限されている国に対して、これらの成分が含まれているお菓子を申告せずに持ち込んでしまうと、税関で没収される可能性があります。
特にオーストラリアやニュージーランド、アメリカはこの点に非常に厳しく、申告を怠ると罰金を科されることもあります。
次に、手作りのお菓子も要注意です。
ラベルがないものや、製造過程が不明な食品は、検疫官からすると「安全性が確認できない」と判断され、持ち込み禁止になる場合があります。
市販のお菓子でも、パッケージが破損していたり、未開封でないと、やはり没収対象になります。
また、空港でランダムに行われる手荷物検査やX線検査の際に、液体とみなされるゼリータイプのお菓子やソースがけスナックなどが問題視されることもあります。
これらも場合によっては廃棄を求められることがあるため注意しましょう。
事前に「これは持ち込み可能なお菓子かどうか?」をしっかり確認することが、トラブルを未然に防ぐコツです。
液体扱いになるお菓子に注意
国際線の飛行機に乗る際、「液体物の制限」があるのはよく知られていますが、意外と見落とされがちなのが「お菓子の中にも液体扱いされるものがある」という点です。
たとえば、フルーツゼリー、チョコレートソースがかかったお菓子、ジャム入りクッキー、プリンなどは、液体物とみなされることが多いです。
これらは基本的に「100ml以下の容器に入れ、1リットル以下のジッパー付き透明袋にまとめる」必要があります。
これを超えると、機内持ち込みはできず、手荷物検査の段階で破棄されてしまいます。
とくに日本発の旅行者が持っていきがちな「お土産用の高級ゼリー」や「プリン詰め合わせ」は、このルールにひっかかりやすい代表例です。
見た目は可愛いお菓子ですが、液体扱いという点で検査に引っかかる可能性が高いため、預け荷物に入れるか、現地到着後に購入するのが賢明です。
逆に、ドライフルーツやナッツバーのような乾燥食品タイプのお菓子であれば液体扱いにはなりませんので安心です。
購入の際には「液体っぽくないか?」を意識して選ぶと、より安全に持ち運べます。
機内持ち込みと預け荷物の違い
お菓子を飛行機に持っていくとき、「機内持ち込み」と「預け荷物」、どちらに入れるかも重要なポイントです。
まず、機内持ち込みは、「飛行中に食べたいお菓子」や「壊れやすいお菓子」に適しています。
機内は気圧が変化するため、袋がパンパンになることもありますが、取り出しやすく、食べたいときにすぐ食べられるのがメリットです。
ただし、液体扱いされるものや匂いが強いものは避けたほうが無難です。
一方、預け荷物に入れる場合は、「現地でのお土産として使いたいお菓子」や「大量に持って行くお菓子」に向いています。
ただし、スーツケースの中で崩れたり、割れたりしないように、しっかりとした梱包が必要です。
また、温度変化で溶けやすいチョコレート類などは避けた方が良い場合もあります。
航空会社や路線によっては「食品の持ち込み可否」が異なる場合もあるので、チケット予約時や航空会社の公式サイトで事前に確認しておくと安心です。
各国のルールの違いと確認方法
お菓子の持ち込みに関しては、国によってルールが大きく異なります。
日本では問題ないものでも、到着国では違法となるケースもありますので、旅行前に必ず調べておく必要があります。
たとえば、アメリカでは「すべての食品を申告すること」が義務付けられています。
申告しなかった場合、高額な罰金が科されることがあります。
オーストラリアでは生の食品だけでなく、調理済みのお菓子でも原材料に動物性のものが含まれているとNGになることがあります。
こういった情報は、各国の入国管理局の公式サイトや大使館の渡航情報ページで確認するのが最も正確です。
また、旅行情報サイトや航空会社のFAQページも便利です。
最新情報は頻繁に更新されるので、出発直前にも再確認することをおすすめします。
特に世界的な感染症や自然災害の影響で、一時的に食品の持ち込み制限が強化されることもあるため、常に「最新情報」にアンテナを張ることが重要です。
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実際に持ち込めるおすすめお菓子5選
個包装タイプのお菓子が便利な理由
国際線の飛行機にお菓子を持ち込むなら、「個包装タイプ」のお菓子がおすすめです。
その理由は、まず清潔さと管理のしやすさにあります。
機内では狭い空間で食事をとるため、袋入りでバラバラになっているお菓子よりも、ひとつずつ小分けになっている個包装の方が扱いやすく、手も汚れにくいというメリットがあります。
また、食べきれない分は持ち帰ったり、あとで食べたりすることもできますし、周囲の人に分けてあげるときにも衛生的で便利です。
実際、子どもがいる家庭では、長時間のフライト中に「おとなしくしていてもらうためのお菓子」として、個包装のおやつを用意しておくと重宝します。
さらに、検疫の場面でも個包装のお菓子は比較的審査がスムーズです。
ラベルがしっかりついていて、どこで作られたものか、何が入っているかが明確な場合は、税関職員も内容を把握しやすく、安全と判断されやすいのです。
具体的には、森永の「ハイチュウ」や「小枝」、グリコの「ポッキー」など、日本の有名なお菓子は海外でも人気があり、お土産としても好評です。
これらはコンパクトで軽く、しかも袋の中で個包装されているので、機内用・お土産用のどちらにも適しています。
このように、個包装お菓子は「持ち運びやすい」「食べやすい」「安全性が高い」の三拍子がそろった、まさに国際線旅行にピッタリなお菓子のスタイルなのです。
クッキーやチョコレートは大丈夫?
クッキーやチョコレートも、国際線に持ち込むお菓子として人気の高い選択肢です。
基本的には市販品で未開封であれば、機内への持ち込みも、到着国での持ち込みも問題ないケースがほとんどです。
クッキーに関しては、焼き菓子として分類されるため、湿気や腐敗の心配が少なく、長時間のフライトでも品質が変わりにくいという特徴があります。
ただし、クリーム入りやジャムがサンドされたタイプのクッキーは、成分によっては液体扱いになることもあるので注意が必要です。
一方、チョコレートは、暑さに弱く溶けやすいという点に注意しなければなりません。
特に機内では冷房が効いていても、搭乗前や到着地での気温が高いと、溶けてベタベタになるリスクがあります。
そのため、チョコレートは夏場や暑い地域への渡航時には避けるか、保冷バッグなどで対策するとよいでしょう。
また、チョコレートは国によっては持ち込み制限がかかる場合があります。
たとえば、乳製品を含むため、ニュージーランドやオーストラリアでは申告対象になることも。
とはいえ、きちんと申告し、パッケージが未開封であれば問題なく持ち込めるケースが多いです。
このように、クッキーやチョコレートは「選び方」と「保管方法」に気をつければ、飛行機に持ち込むお菓子として非常に優れています。
ガム・キャンディーの注意点
ガムやキャンディーも、長時間のフライト中に役立つお菓子のひとつです。
特にガムは、離着陸時の耳抜きに効果があるため、多くの旅行者が常備しています。
しかし、持ち込みに際してはいくつかの注意点があります。
まず、ガムやキャンディーは個包装であることが望ましく、未開封の市販品であることが条件です。
手作りや包装が不明確なものは、特にアメリカやオーストラリアのような食品規制が厳しい国では、没収対象になることがあります。
また、ガムに関しては、一部の国では「持ち込み禁止」または「販売制限」があるので要注意です。
たとえばシンガポールでは、医療目的以外のガムの輸入や販売が法律で禁止されており、違反した場合は罰金を科されることがあります。
観光客が持ち込む分には大きな問題にはなりませんが、複数個まとめて持っていると税関で質問される可能性もあるので、必要最低限にとどめましょう。
さらに、香りが強すぎるキャンディーや刺激の強いミントなどは、機内で周囲の人に迷惑をかけることがあります。
あくまで「自分用」に控えめに楽しむのがマナーです。
これらを守れば、ガムやキャンディーは耳抜きやリフレッシュに役立つ頼れる存在となります。
飛行機の移動を快適にするためにも、賢く選んで持ち込むようにしましょう。
匂いが強いお菓子は避けるべき?
飛行機という密閉された空間では、「におい」は思った以上に広がります。
そのため、強いにおいのお菓子は持ち込みを避けた方がベターです。
特に和風せんべいや、スパイスが効いたお菓子などは、周囲の乗客にとって不快に感じられることがあります。
たとえば、にんにく味のスナック、カレー味のせんべい、濃いチーズの香りがするスナック菓子などは、機内で袋を開けた瞬間に強烈なにおいが広がってしまいます。
これが原因で、他の乗客とのトラブルにつながることもありますので注意が必要です。
また、においの強いお菓子は、機内の客室乗務員からも声をかけられる可能性があります。
実際、国際線では「においのトラブル」は乗客の苦情としてよくあるもののひとつであり、注意されるとその後のフライトが気まずくなるかもしれません。
においの少ないクッキー、プレーンなビスケット、無臭のグミなどを選ぶことで、快適な空の旅を楽しむことができます。
また、ジップロックに入れることで多少のにおい漏れを防ぐことも可能です。
大事なのは、「自分は大丈夫でも、他人がどう感じるか」という視点です。
飛行機の中ではみんなが気持ちよく過ごせるよう、においの少ないお菓子を選ぶよう心がけましょう。
子ども向けのおやつ選びのポイント
小さな子どもと一緒に国際線に乗る場合、お菓子選びは旅の快適さを左右する重要なポイントになります。
子どもがぐずらないように、長時間のフライトでも飽きないように、ちょっとした工夫が必要です。
まず第一に、「食べやすくて汚れにくいお菓子」を選ぶことが大切です。
たとえば、個包装のビスケットやウエハース、ふんわり系のせんべいなどは、食べこぼしが少なく、機内でも安心して食べられます。
スナック菓子は油が手につきやすいため、ウェットティッシュとセットで持っていくと便利です。
次に、子どもが飽きないように「何種類かを小分けにして持って行く」ことがポイントです。
1種類だけではすぐに飽きてしまいますが、数種類をローテーションすることで気分転換になり、ぐずり対策にもなります。
また、砂糖が多すぎるお菓子は血糖値の急上昇を招き、逆に機嫌が悪くなってしまうこともあります。
できるだけナチュラル素材で、甘さ控えめのものを選ぶのがおすすめです。
最近では、無添加の干し芋やドライフルーツも人気があります。
さらに、耳抜き対策として、飴やガムの代わりに「グミ」などの噛めるお菓子も有効です。
小さなお子さんでも安全に食べられる柔らかさを選びましょう。
このように、おやつ選びは子どもの機嫌を保つための大切な旅の準備のひとつです。
事前に試してお気に入りのお菓子を見つけておくと、空の旅もぐっと楽になります。
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注意すべき国とお菓子の持ち込みルール
アメリカ:食品検疫は非常に厳しい
アメリカ合衆国は世界でもっとも食品に関する入国管理が厳しい国のひとつです。
とくに農産物、肉製品、乳製品は厳重に検査され、未申告で持ち込むと高額な罰金が科されることもあります。
観光客でも例外ではなく、「知らなかった」では済まされないのがアメリカ入国のルールです。
お菓子の場合、市販のパッケージに入っていて未開封のものであれば、比較的スムーズに持ち込むことができますが、それでも申告は必須です。
税関申告書(CBPフォーム6059B)には「食べ物を持っているかどうか」の項目があり、ここで正直に「YES」と答える必要があります。
たとえキャンディー1個でも、申告漏れは違反と見なされます。
アメリカで持ち込み可能とされているのは、たとえばチョコレートや飴、クッキーなどの加工品です。
注意が必要なのは「中にナッツが入っている」「ドライフルーツが使われている」「ミルク入り」などの製品で、植物検疫や乳製品規制の対象になることもあります。
パッケージ裏面にある成分表示を確認し、不安があれば申告し、職員の判断を仰ぐのがベストです。
また、「健康食品」や「サプリメント」として販売されているものも規制対象になる場合があるため、個人使用の範囲でも事前に確認しておくことが重要です。
アメリカ旅行の際には、「必ず申告」「市販・未開封品を選ぶ」「不明なものは持ち込まない」という3つを守ることが、安全な入国のポイントです。
オーストラリア・ニュージーランド:申告しても没収される可能性あり
オーストラリアとニュージーランドは、生態系保護のために世界でもトップレベルで厳しい検疫ルールを実施している国です。
とくに食品、植物、動物製品の持ち込みに関しては細かくルールが定められており、違反者には数百ドルの罰金が科される場合もあります。
この地域では、「申告していれば大丈夫」というわけではなく、「申告しても持ち込みが許可されないものがある」点が特徴です。
たとえば、お菓子であってもナッツ、ドライフルーツ、蜂蜜、乳製品などが含まれていると、没収対象になる可能性があります。
クッキーやキャンディーなどの市販品でも、包装があいまいだったり、製造元の情報が記載されていない場合は「不明な食品」と判断され、容赦なく没収されることもあります。
とくに手作りや個人で詰め替えた食品は絶対に避けましょう。
これらの国では入国時に「Incoming Passenger Card(入国カード)」を記入し、持ち込む食品があるかどうかを詳細に申告する義務があります。
少しでも疑わしい場合は申告して、係官に判断を仰ぐのがルールです。
持ち込みに適しているのは、「原材料がシンプルで加工されており、パッケージに原材料や製造情報が明確に記載されているお菓子」です。
ポテトチップスやプレーンビスケットなどが比較的通りやすい傾向にあります。
ニュージーランドやオーストラリアへ渡航する際には、事前に公式検疫サイトを確認して、持ち込み可能なお菓子の条件をチェックすることが大切です。
EU諸国:国によってルールが異なる
ヨーロッパ連合(EU)加盟国では、統一された基準も存在しますが、実際には国ごとに食品持ち込みのルールが微妙に異なります。
とくに国境を越える旅をする場合、1カ国ではOKだった食品が別の国ではNGになるケースもあり注意が必要です。
基本的にEU諸国では、個人使用を前提とした市販のお菓子の持ち込みは比較的自由で、未開封の状態であれば多くのケースで問題はありません。
ただし、動物性由来の成分(たとえば牛乳やゼラチン)を含むお菓子には注意が必要です。
特にアフリカ・アジアなどEU圏外から入国する場合、乳製品入りのチョコレートやゼリー菓子などは、規制対象になることがあります。
また、イスラム教徒が多い国では、成分に豚由来のゼラチンが使われていると問題視される場合もあり、宗教的観点での規制も存在します。
イスラム圏の空港では特に厳しくチェックされることがあるので、宗教対応マーク(ハラール認証など)があるお菓子を選ぶのが安心です。
持ち込みの際は、できるだけ英語や現地語で原材料が表示されている商品を選ぶのがベターです。
成分表が英語表記でない場合、係官が中身を確認するために時間がかかることもあります。
EU諸国に渡航する際には、目的地の大使館や税関の公式サイトを事前にチェックして、最新の規制情報を把握しておきましょう。
中東諸国:宗教・文化的制限に要注意
中東の国々では、イスラム教の戒律に基づいた食文化が根付いており、豚由来の成分やアルコール成分を含む食品は持ち込みが禁止されている場合が多くあります。
これはお菓子も例外ではなく、たとえばゼラチンや乳化剤の原料が豚由来であると、問題になることがあります。
特に注意したいのが、グミやゼリー、チョコレートなどに含まれるゼラチンや香料です。
イスラム圏では「ハラール認証(Halal)」を受けている製品でないと、安全な食品とは見なされないことが多いため、そうした認証がないお菓子は持ち込みを控えた方がよいでしょう。
また、アルコールが成分としてわずかに使われている洋酒入りチョコレートなども、完全にNGとされる場合がほとんどです。
たとえ成分表に「アルコール分0.5%未満」と書かれていても、宗教上の理由で没収される可能性があります。
中東諸国では、入国カードに食品の持ち込みについての項目がある場合が多く、記入ミスや未申告はトラブルの元になります。
申告さえすればOK、という場合もありますが、判断はあくまで入国審査官次第です。
そのため、特に宗教上の配慮が必要な国へ行く場合は、持ち込むお菓子の成分を事前に確認し、ハラール対応の製品を選ぶのが安心です。
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違反したらどうなる?罰則やトラブル事例
国際線でお菓子を持ち込む際にルールを無視してしまうと、予想以上に大きなトラブルにつながることがあります。
多くの国では「知らなかった」や「少量だったから」という理由は通用せず、故意でなくても罰則の対象となることがあるのです。
もっとも多いケースは、「食品の申告忘れ」です。
たとえばアメリカやオーストラリアなどでは、たとえキャンディー1個でも税関申告書で「食品なし」と申告してしまうと、「虚偽申告」と見なされ、数百ドルの罰金が科されることがあります。
オーストラリアでは、空港の検疫エリアでその場で罰金通知が発行されるケースも珍しくありません。
しかもその場での抗議や交渉は基本的に通用しません。
また、検査時に見つかった食品が持ち込み禁止物であると判断されると、没収されるだけでなく、最悪の場合入国拒否や強制送還の対象になることもあります。
たとえば中東諸国でアルコール入りのチョコレートや豚ゼラチンを含むお菓子を持ち込んだ場合、宗教的なタブーに触れたとして、厳しい対応を受けることもあり得ます。
実際にあったトラブル事例として、ある日本人旅行者が自家製の「梅干し入りおにぎり」と一緒に市販のキャンディーを持ち込もうとし、食品の申告を忘れてしまった結果、アメリカで200ドルの罰金を科されたというケースがあります。
本人は「お菓子は大丈夫だと思った」と話していましたが、やはり申告しなかったことが問題視されました。
さらに、申告をしていても、その場で検査官に違反と判断されれば持ち込みは不可。
厳密な成分表示がない場合や、包装が簡易すぎる場合も「不明な食品」と見なされて没収されます。
こうしたリスクを避けるためには、とにかく正直に申告すること、公式のガイドラインを事前に確認すること、不安な食品は持ち込まない勇気を持つことが何より重要です。
観光旅行を楽しむためにも、税関トラブルでスタートを台無しにしないよう、ルールの確認と慎重な行動を心がけましょう。
まとめ:飛行機でお菓子を持ち込むには「ルール」「選び方」「マナー」が鍵!
海外旅行における「お菓子の持ち込み」は、ちょっとした楽しみでありながら、意外と奥が深いテーマです。
機内での快適な時間をサポートしたり、現地での小腹満たしやお土産として活用したりと、お菓子は旅に欠かせない存在ですが、その一方で各国の持ち込みルールや税関の厳格な検査に気をつけなければなりません。
本記事では、「持ち込みOKとNGの違い」「実際におすすめのお菓子」「国別の注意点」「梱包のコツ」「機内でのマナー」まで、実践的な情報を具体例とともにご紹介しました。
とくにアメリカ、オーストラリア、中東などでは厳しい制限があるため、必ず事前に確認し、食品の申告を怠らないことが重要です。
お菓子を選ぶ際は、個包装・匂いが少ない・液体でないものを意識し、マナーを守って楽しむことが、快適な空の旅につながります。
旅行のスタートを気持ちよく切るために、お菓子も計画的に選んで、トラブルなく持ち込みましょう。